バイクに乗りたい!


「バイクに乗りたい!」
そう思ったきっかけって何だったのだろう。
いくら思い返してみても決定的なきっかけが思い出せない。
ある人は「子供の頃テレビで見た仮面ライダーに憧れて」とか
またある人は「長い髪を風になびかせて走るライダーになりたくて」とかなのだろうか。

 

記憶の中ではっきりしているバイク体験は大学生の時。
クラスメイトのV-MAXの後ろに乗せてもらったこと。
「風切って走るのは気持ちいいなぁ。それにバイク持ってると便利だろうなぁ…」
その時はその程度の印象だった。

 

それから間もなく社会人になり、仕事に追われ、車の免許は持っていたものの、ほぼペーパードライバー。
バイクとはもちろん全く無縁の生活を10年近く送っていた。
そんなある日、もっぱら近所の移動手段に使っていた安物のママチャリがまたパンクした。
「これで何度目だろう?」
何だかすっかり嫌気がさしてしまった。
そこで思い切ってちょっといいロードサイクルに乗り換えると、これが案外快適。変な欲が出てきたのか何なのか
「バイクの免許でも取ってみようかな。」
私の「きっかけ」は、こんな些細なことだったのだ。
原付にも乗った事がない、全くバイクに無縁だった私のこんな軽~い思いつきから悪夢が始まろうとは…

 

女。三十路。残業も多い仕事だから教習所に通えるのは週末のみ。
それでも思い立ったが吉日。
早く免許が取りたい一心で家から一番近くて二輪免許が取れる教習所をネットで検索。
ヒットしたのは中央線武○境駅に近い某教習所だった。

 

週末。晴れた土曜日。パンフレットをもらいに教習所に行ってみる。
教習生が乗るバイクがキラキラ光ってる。
なんだかドキドキしてくる。
パンフレットは受付の横に置いてあった。
(ふーん、二輪専用コースがあるんだ。えっ?最短で18時限で免許が取れるんだ…)

 

こうして私の長い長い教習所通いは始まったのだった。